麟慶寺のご案内

麟慶寺について

麟慶寺境内

麟慶寺は千年の歴史ある大日如来(県指定文化財)を本尊とする臨済宗妙心寺派のお寺です。古は現在の寺より南方300mの大日塚と呼ばれる地にあり、三台寺と称し後に慶林庵と改称致しました。臨済宗の寺院の歴史資料の中に「1520年牛山慶林庵」の記述があることから室町時代のこのときには臨済宗の寺院であったことがわかります。
密教寺院から臨済宗に改宗したとき、それまでの三台寺から慶林庵に寺号を変わり、その後現在の地に移転、これを機に享保11年(1726年)に麟慶寺と改号し今日に至っております。木曽の御嶽山を開いた覚明行者の菩提寺で境内には覚明行者の墓と慰霊碑があります。

木造大日如来坐像

木造大日如来坐像
(県指定文化財 彫刻 昭30.5.6指定)

胸前で智拳印を結んで坐るほぼ等身大の金剛界大日如来像で、麟慶寺の本尊として祀られています。大日如来は密教独自の尊格で、密教における絶対的根本仏とされています。本像は両手肘までを含む頭体の根幹部を一材から掘り出し、内刳りはありません。うねりのある眼、左右に張った小鼻、小振りの唇を配した面相に特徴があります。頭体部の肉付けはやや硬く、衣文は鎬を交えることから、十一世紀に仏師定朝が確立した、いわゆる定朝様式とは別の流れを汲む、十一世紀の作例と考えられます。像底に「味岡庄片山郷三台寺」という墨書があります。

※木造大日如来座像
(もくぞうだいにちにょらいざぞう)
愛知県内に所在する指定文化財を紹介するサイト「文化財ナビ愛知」でもご紹介されています。ご興味の方はこちらもご覧くださいませ。

大日如来の銘文「味岡庄片山郷三台寺」について

麟慶寺参道

「牛山」は室町時代味岡庄に属していたこと、「片山」については「牛山」にある神社がむかし片山神社と呼ばれていたことなどから、「牛山」の地名は「片山」が変化したものだと言われています。またお寺の名前が変わることは、昔はよくあったことなので麟慶寺の始まりが三台寺と呼ばれていたと考えられています。

御嶽山開山・覚明行者菩提寺

覚明霊神の慰霊碑

麟慶寺は木曽の御嶽山を開いた覚明行者の菩提寺で、江戸末期に作られた覚明行者の位牌と墓碑があります。昭和44年には、覚明行者の遺徳をする各地の信者から寄せられた浄財を以って覚明霊神の慰霊碑が建立されました。この碑は御嶽山の浄土を奉納して建立したものです。

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